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UncleKのSOHO的生活

介護難民 -3-

 2回の全身麻酔ですっかり衰弱してしまった母は、黄疸もだんだんひどくなってきて、日に日に元気がなくなってきます。

 間が悪く院内にノロウィルスが広まり、抵抗力の弱まっている母はたちまち下痢の症状が。正に弱り目に祟り目状態。

 頼みの綱となるはずの担当医は、何を話しても「自宅に引き取れ」と言うばかり。

 四面楚歌の状況の下、ひたすら新たな受入れ先を求めて駆けずり回りました。

■介護難民

 特別養護老人ホームは、終身での受入れで、一度入所できれば最期の看取りのときまで頼ることができます。うちの両親も入所の申し込みは行っていたのですが、残念ながらまだ手続き途中。たとえ入所OKとなったとしても、実際に入所できるのは、まだまだ何ヶ月も先の話。

 既に治療の手立てはない状態なので、ホスピスも考えました。ネットで調べたところ、トヨタに代表される大手メーカーが集中、経済的なインフラは整っているはずの愛知県ですが、ホスピスは県内にたった一箇所。

 とりあえず電話を入れこちらの事情は説明しましたが、「余命2~3ヶ月で既に治療の方法がない方」が対象とのことで、母の場合、医師の診たてが余命1ヶ月~半年というはっきりしない内容であったため、「本当に当方への入院が妥当な病状か再度担当のお医者さんに確認して下さい。」と言われてしまいました。同時に、別のところからは、「申し込んでも2~3ヶ月待ちが普通」というお話も。それが本当だとすると、無事入所まで辿りつけるのは、宝くじに当たるに等しい確率。一応、入所の申し込みに必要な診断書等は準備しながらも、「市場の福引にも当たったことがないのにとても無理だわ」といった思いにさせられました。

 相談を持ちかけたケアマネさんが「受け入れの可能性のある施設」としてリストアップしてくれた先は、大きく分けて次の二つ。

 一つは、老人病院(長期療養型の病床を主にかかえている病院)。

 もう一つは、老人健康保健施設(病院で治療を終えた老人が社会復帰のためリハビリを行うことを主目的にした介護施設)。

 大規模な老人病院は、受け入れてもらえる可能性は高いものの、急性期病院等に比べ診療報酬が低く抑えられていて介護の人手が限られます。寝たきりで自力で食事が取れないような老人も、ベッドの背もたれを起こし、シーツが汚れないよう介護用のエプロンを広げて、座卓に食事を並べると、食べてあってもなくてもお構いなしで時間になればさっさと片付けられてしまうなど、機械的に扱われ、ベッドに縛り付けられたまま放置されるようなケースもあるなど、あまりよい情報が入ってきません。

 一時入院していた叔父を見舞った際の印象もあまり芳しくなかったので、まず、それらの病院は対象から除外、距離的に近い老健の施設を優先して、片端から順に電話でコンタクトを取りました。

 病院ではなく介護施設にこだわったのは、入院中のH市民病院は病室が個室なので、誰か介護に付いていられる間はいいのですが、一人で病室にいる間の淋しさが大きなストレスになっていました。限られた残り時間ではあっても、同じ立場の老人が周りにいる環境に移してあげることができれば、多少は癒されることができるのではとの願いもあったからです。

 これは後に父の介護の際分かったことですが、同じ医療行為でも、特養の方は外部から派遣された医師が行うのに対して、老健の場合は施設に属する医師が行います。そのため、老健では施設によってそれぞれ受入れ対象者の範囲が異なります。

 母の場合、投薬の必要等はないものの、「胆道がふさがり黄疸が出ている」と説明した時点で、大半の施設は門前払い。

 一応受付まで辿りついた施設も、診断書の内容や認知症を理由に断られたり、入所申込書の受付まで辿りついたところも、順番待ちで、いつ空きが出るか分からない状態。

■ようやく転院先決定

 電話で門前払いを喰らったところは別にして、一応申込みまで辿りつけたところにしても入所の可否がはっきりするまでは時間がかかります。

 まず、電話で事前の面談(とうぜん、本人は出向けないため、代理として肉親の私が面談)の予約を取り、面談をクリアーできれば申し込み用紙と専用の診断書を頂いてきます。病院で診断書を記入してもらうのに1~2日、それを再び病院に受け取りにいって申込書と一緒に施設に提出。たいていの施設は、週に1~2回内部で判定会議があり、それが終わって初めて受入れの可否が決まります。

 病院の担当医から告げられたタイムリミットは2週間、とても結果がはっきりするまで待っている猶予はありません。結果もはっきりしないまま、次から次への施設詣で。書いてもらった診断書の数も半端じゃありません。

 病院の中に一件、偶然にも実家近くの産婦人科病院の名前が。少子化という社会情勢もあって院内の一部に入院の必要な老人を受け入れているらしい。診療を受けた経験があるわけではありませんが(断るまでもないですね)、病院自体は子供の頃から見慣れた場所。

 残された時間が少ないのと、収容所を思わせるような規模の病院でないことも逆に安心できるような気がして、ダメモト程度の気持ちでコンタクトを取りました。面談を担当された看護師さんは、思いがけず最初の電話のときからとても親身にこちらの話を聞いて下さいました。

 その病院は同じグループ内に老健の施設も抱えていて、面談でお話したこちらの希望を汲みとって頂き、院長先生に老健へ紹介状を書いて頂くことができました。申込みの手続きをとり、何とか診断書の内容もクリアー。やはり直ぐには空きベッドがなく、市民病院の退所期限も迫っていたため、とりあえず、病院の方へ転院し、老健の側の空きが出るのを待つことになりました。


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介護難民 -2-

前回の母の介護の顛末、続編です。

■不毛の三択

 初めに担当医から提示された治療方法は次の3つ。

① すい臓の腫瘍が治療可能なものかどうかを調べる

② 腫瘍の治療は断念、胆汁が流れない症状を改善させるため、お腹から管を通して胆汁が流れるバイパスを作る

③ ②と同じ考え方で、より簡便な方法として、内視鏡を使ってパイプを挿入、胆汁が流れるように胆道を広げる

 ①の方法を考えた場合、検査だけで一ヶ月ぐらいの期間を必要とし、すい臓にある腫瘍の場合、腫瘍が良性のものか悪性のものか見極めるには開腹手術で腫瘍の一部を採取して調べなければならない。

 ②は、手術後少なくとも2週間程度、ベッドで寝たきりの状態となり、途中本人が管を引き抜いてしまう恐れを考えると、その間、手をベッドに縛り付ける必要がある。

ということで、どちらも現在の母の状態を考えると、精神的、肉体的のどちらの面からもとても最後まで耐え切れそうにありません。

一応3つの選択肢は示されているものの、実際、採りうる選択肢は③の一つしかないのですが、担当医から「どの方法を取るかご家族で決めて下さい。」と言われても、とても即答することはできませんでした。

 仮に③の方法がうまくいって、一時的に症状が回復したにしても腫瘍自体が治るわけではありません。③の方法を採れば、ある意味死を宣告するに等しいのです。また、「家族と相談」と言われても、責任を分かち合えるような形で話し合えるような対象はいません。実質全てが私ひとりの決断にゆだねられているという状況で、これは、かなり精神的に堪えました。

■担当医豹変

 一通り必要な検査が終わるまで一週間ほどの期間を置いて、腫瘍自体の治療はあきらめ、③の方法でパイプを挿入する治療を行って頂くよう担当医に伝えました。

 ところが、これが大失敗。事前の説明では、「全身麻酔をかるので、あまり本人は苦痛を感じないで治療できる」はずだったのですが、麻酔がうまくきかず、内視鏡を飲み込むだけで、はや本人が苦しがり、「じっとしていることができないので、無理にパイプを押し込もうとすると危険」だとして中止。一週間ほど回復期間をおいて、再度挑戦したものの、今度は麻酔はうまくいったのに結局パイプを差し込むことができず、一縷の望みとも思えた2回の治療は、母の身体に負担となっただけの結果に終わりました。

 麻酔の影響もあり、処置が終わった後の母は、入院までは普通に買い物に出歩いていたことが想像できないほど衰弱してしまいました。

 途方にくれたような心境の家族に、担当医は、当初「成功は難しい」と話していた②の「お腹に穴を開けて通した管で胆汁を流す」処置を、「病院生活にも慣れてきているので、今の状態ならうまくできそうだ」として、改めて提案してきました。

 しかし、肉親の目を通して見ると、母の身体は、食事の際上体を起こすのも苦しそうなぐらい衰弱してきており、とても長期間ベッドに縛り付けられるような生活が耐えられるようには思えません。また、治療がうまくいったにしても腫瘍自体がなくなるわけではなく、手術を勧める医師本人も、治療の効果は「多少何週間か寿命を延ばす程度」だと言っています。

 まだその時点では、「急速な衰弱は全身麻酔の影響で、麻酔の影響が癒えれくれば多少は状態も持ち直してくれる」と考えていましたので、「無理な治療で決定的に衰弱してしまうよりは、多少でも元気な状態に回復できることを優先、期間は限られるにしても、最期のときを落ち着いて好きなように過ごさせてあげたい」という思いが強く、結局この提案はお断りしました。当初の話しぶりから手の平を返したような医師の説明の仕方にも、多少経営的な計算を感じ、素直に納得できないものがあったことも理由の一つです。

 提案を断った時点で担当医の態度が豹変しました。それからは、「治療を行わないなら入院している意味はないので、自宅に引き取って下さい。」の一点張り。

 病院の都合としてはそうかもしれませんが、既にその時点で、母は、素人の目にも、いつ容態が急変しても不思議ではないように思われ、とても移動に耐えられるようには見えませんでした。(実際転院した後には、転院先の病院の方も「とても転院させるような状態じゃあないのに」と首を傾げてみえたほど。)それに加え、前回お話した通り、私達には、他にも別々の場所に生活している親が二人いて、それぞれに私たちの助けがなければやっていけません。母を自宅に引き取ることになれば、即他の二人が立ち行かなくなってしまいます。

 こちらの事情を説明、「別の受け入れ先が見つかるまで入院を続けさせて欲しい」とお願いしましたが「認知症もあるし、受け入れてくれるような施設などない」とにべもありません。それでも粘って、ようやく2週間だけ猶予をもらいました。

■息子奔走す

 ここからは文字通り時間との戦い。

 「新たな受け入れ先」と言っても特に当てがあるわけではありませんので、まずは自治体の相談窓口に。しかし、「事情を話して病院に相談すれば受け入れてくれるところは見つかりますから」といった感じで、全く相談相手にはなりません。藁をもつかむ思いで、再度在宅介護をお願いしていた先のケアマネさんに連絡、受け入れ先の候補となりそうなところを拾い出してもらいました。

 首尾よく転院できたとしても、頻繁に様子を見に行く必要があることに変わりなく、あまり遠方のところは後回しです。ある程度地域を絞って、少しでも可能性のありそうな施設に片端から連絡を取っていきました。

 この頃には、もう私も仕事どころではありません。自営業なので、時間の融通はどうにでもなりますが、その代わり収入はストップしてしまいます。しかし、当時の状況としては、とてもそれを心配する余裕はありませんでした。何とか、受け入れ先を見つけ出さなければ、それだけ考えて毎日走り回りました。

 その間にも、母の方は、状態が回復するどころか、胆道がふさがった影響が次第に顕著になってきて、まったく食欲がなくなってしまい、日に日に体力が衰えていきます。そんな状態を目にすると、ますます焦りは募ります。必死であちこち連絡してみるものの、なかなか進展がないまま徒に時間だけが過ぎていきました。

この間、この国の介護制度に介護難民を生み出す大きな裂け目があることを嫌というほど思い知らされるのですが、その部分は再び次回に。


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介護難民 -1-

 昨年12月に母、今年5月に父、私を生み育てた二人が相次いで亡くなりました。

 最期を迎えるまでの時間を介護する側として共有した経験は、きわめて個人的な経験であると同時に、私たちと同じように、親の介護を背負われた方の大半が共通して突き当たっていると思われるたくさんの矛盾や問題に、まともに激突するという経験でもありました。まだまだ現在進行形でもがいてみえる方たちにとっても、多少は参考になる部分もありそうに思いますので、一旦ここで、私たちに起こったことを整理してみようと思います。


■ある日突然に

 父は長い間心臓の具合が悪く、5年ほど前には肺に水が溜まり半年ほど入院、それからは毎月1回通院が必要な状態が続いていました。特別養護老人ホームの入所手続きを進めていたのも、もっぱら、立ち上がるにも介助が必要になってきていた父の側の事情によるもの。

 母の方は、徐々に体重が増えてきて糖尿病の心配はしていたものの、介護保険の認定のため、かかりつけの医院に連れて行くだけで、それ以外、お医者さんとはまったく縁のない生活をしていました。

 それだけに急な入院は、私たちにとってまったくの不意打ちでした。

 きっかけは、以前から在宅の介護、デイケア等をお願いしている事業所のケアマネさんからかかってきた、一本の電話。
 「このところ急に体重が減ってきています。一度病院できちんと調べてもらった方が」
 直前に実家へ行った際、少々元気がないように感じたことも気になり、「次の週には何とか時間を作って病院へ連れて行こう」と考えていたら、2~3日後のデイケアの日に再び電話。

 「今日、デイケアに来て頂いたのですが、ひどい黄疸が出ています。急いでお医者さんに診せてあげて下さい。」

 慌てて仕事を遣り繰り、何とか時間を作ってかかりつけの医院へ連れて行くと「胆道が詰っているようです。紹介状を書きますから、一度総合病院で検査を受けて下さい。」その日はちょうど土曜日だったので、週明け早々、都合の付かなかった私の代りに妻が付き添いH市民病院へ。

検査の結果は、「すい臓に腫瘍があり、それがもとですい臓が腫れて胆道を圧迫、胆汁が流れなくなって、食べたものが硝化できない状態になっている。」というもので、準備にさく時間もないまま、即入院。

 これが、1ヵ月半に亘るパニックの日々の始まりでした。


■付き添いが問題

 治療うんぬん以前に、入院早々大きな問題が発生しました。

 母には軽い認知症があったので、いきなり病院側から「認知症の方は、個室でしか入院することができません」と言われてしまいました。

特に回りに迷惑がかかるような行動をするわけではなく、慣れない場所だと本人が不安になってしまうこともあり、家族としては「誰か話し相手になってくれそうな方と同室になってくれれば」という気持ちでいたのですが、「規則ですから」と紋切り型に言われてしまうと同意せざるを得ません。

 当初の心配どおり、一人ぽつんと病室で過ごすのが母にはたまらなく不安で、ちょっと一人にするとひどく淋しがるようになってしまいました。

 また、改めて病院側からも、「夜間は人手が限られるため必ず付き添いを付けて下さい。」と言われてしまいました。


■夫婦2人で、親3人を同時に介護

 妻の方の父親は早くになくなりましたが、夫婦揃って長男長女ということもあり、当時の私たちは、夫婦2人で3人の親を同時に介護しなければならないという状況でした。しかも、母の入院で、3人それぞれ離れた場所で、別々に生活しています。

 そういった状況の中、毎晩誰かが病院に泊まりこむのは不可能にも思えました。

 とりあえず、私が早めに仕事を切り上げ病院に出向き、一晩院内で過ごして、翌朝、誰かと交代する、といったことを何日か繰り返しました。しかし、こんな状態はとても長くは続けらそうにありません。実際、仕事の面でも直ぐにいろいろ支障が出てきました。

 二人の子供達も交代で泊り込むなど何とか時間をつなぎながら、先のケアマネさんに相談、いろいろアドバイスをして頂き、なんとか、夜間の付き添いをお願いできる家政婦さんを探し出しました。

 家族以外のものが付き添うことは、現在の医療の場では認められていませんので、病院の方からは詮索がましく訪ねられましたが、あいまいに返事をしておいたら、それ以上細かく追求されることはありませんでした。事情があることはいやでも分かりますので、ある程度黙認してくれていたんだと推測しています。

 この家政婦さんが、なかなか傑出した方でした。20年以上家政婦を務めていらっしゃりヘルパーの資格も持ってみえるということで、年齢を伺ったらお世話して頂いている母より一歳年上だったのには、思わず苦笑してしまいましたが、病室での寝泊りは私でもシンドかったのに、毎日てきぱき仕事をこなし、母とも直ぐに打解けて話のできる関係になってもらえたのには、大変助かりました。

 こちらのしんどいときにこういった方と出会えたことは、実際してして頂いた内容以上にこちらの背中にのしかかっていたものを和らげてくれました。


 さて、ここからマラソンを駆け抜けるように次々と大変が降りかかってくるのですが、以下は、次回以降に。


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SOHOの時代は終わったか?

「SOHOの時代は終わったか?」

 先日、地元(名古屋市)のスーパーのポイントカード会員の個人情報が漏洩というニュースが流れてました。前後に、警察の捜査情報が流出したとか、楽天市場でも同種の事件があったりとか、もっとインパクトの強そうなのが出回っていたので、見過ごされた方も多いかもしれません。(「○○の愛人のアイドル××」なんてね)

会員情報の入力を請け負った会社の孫請けが使用していたパソコンにファイル交換ソフトがはいっていて・・・という相変わらずの図式。直接作業を受注した情報システム業者のコメントで「外注に出すとは知らなかった」には、思わず笑っちゃいました。

今どき、自社にオペレータを抱えて入力作業を行うような会社は、言ってみれば希少種(絶滅危惧種と言っても過言でないかも)。たいていはうちのようなところに作業の依頼があり、そこからまた外注スタッフへ依頼が回る、といった流れは業界の内輪でなくても常識のようなもの。ただ、「外注スタッフによる作業」という点をきちんと事前に了承してもらっていなかったのなら、それはまた別の問題ですが。

ショックだったのは、最終的に問題を起こしたのが、地元のおそらくうちと同じ業態の個人業者だったこと。

それでなくても、個人情報保護法の施行以来、宅配で資料を送ることさえ躊躇するようなクライアントが出てきたり、守秘義務契約書、データの暗号送信、果てはフロッピーやCD-Rでの納品等々、うちのような個人業者には負担になる内容が多くなる状況が続き、ようやくあまり極端な例は少なくなってきたときに、このような事件が出てくると、思わず「おいっ!!」と叫びたい気持ちに。

 Winnyに限らず、この種のファイル交換ソフトは安全性に絶対的な決め手がなく、個人の趣味として使うのは勝手ですが、仕事に関するデータと同居はさせないというのは、言ってみればセキュリティの「いろはのい」。曲がりなりにもパソコンで仕事をする人間なら最低限の守るべきルール。こういった事件が元で自分のところも同列に扱われたり不信な目で見られたりしたらと思うと、めちゃくちゃ腹立たしい。

 これとは別に、ちょっと前MLか何かに「SOHOの時代は終わったと言われるが、…」といった文面を目にして、思わず「おいおいっ!」。どだい、「そんな時代があったの?」というのも疑問なところ、その上勝手に「終わった」とか言われても。

 確かにネット環境が整ってきて、子育て中の女性などがデータ入力やWEB関係の仕事などにわ~っと参入、企業の方にもそれなりに重宝がられた時代があったようで(というのは、その時代、私の方はまだ今のような仕事を手がけておらず、ものの話として聞いているだけなので)、その後、内職気分で始める人が増えて、たびたびトラブルが発生、詐欺まがいの目的で作業者を募集するような悪徳業者も出てきたり、といった経緯を経てブレーキがかかってきている、といったことはあったようです。(代りにアフィリエイトなるものがブームになったりといったことも)

 また、実際、単純なデータ入力の作業などは中国にも業者が増えて盛んに営業をかけ始めており、単価だけで争ったらとても勝負になりません。(実際、うちなどもホームページを見てしょっちゅう売り込みのメールを頂きます。申し訳ないことに、そのまま迷惑メールに分類させて頂いておりますが)

 ただ、普段うちに入ってくる仕事で、クライアントから求められているようなきめ細かな対応が、彼の国の業者に期待できるかというと、今のところはとてもとても。一旦向うで作業したデータにしても、再度国内業者にチェックさせたり、といった感じで、即完全に取って代わられるような状況にはなっていません。

 国内の経済状態を考えても、メディアの報道だけ見ると「回復基調が続いている」というお話ですが、一部の大手メーカーを除けばどこも経営環境は以前厳しい状態、「余分な人員を抱えるより外注業者を活用して経費を削減したい」と考えている企業は増えこそすれ減る気配はありません。アウトソーシングを活用、基幹業務に人材を集中したいという流れは、これからまだまだ強まってくることは確実。

 それだけに、冒頭の例のように、ビジネスとしての自覚に欠けると思われてしまうような行為を犯す業者は、「早く退場して欲しい」というのが正直なところ。

 つい先だって、楽天が運営しているマッチングサイト楽天ビジネスに、名刺の入力の単価を、提示してある予算から逆算すると2~6円にしかならないような見積り依頼が出て、最低賃金どころか「これじゃあ時給100円、200円の世界になっちゃうなあ」などと、画面を見ながら思わず苦笑い(名刺の入力はやたら役職が多い人がいたり、舌を咬みそうなややこしい名前の部署があったり、めちゃくちゃ入力に手間がかかるんです)。

 確かに極端に低い単価を求められることも多いですし、かなり無理なスケジュールを当たり前のように要求されることも珍しくはありません。

 ただ、クライアントの求めるものを理解し、期待に応えようと一生懸命仕事をすれば、そんな風潮の中でも、必ずこちらの立場を理解してくれるクライアントはみえますし、それなりのコストや作業条件も、誠意を持ってお話すれば理解してもらえます。もちろん、要求に応えられるだけのスキルが備わっていることが前提ですが。

 ちょうど今日のニュースで「置くだけできれいになる風呂桶」なるものが「不当表示」の判定を受けたそうで、飛びつく方が多かったものの、全く効果は認められなかったそうです。「○○するだけでダイエット」とか「△△を食べれば健康に」とか、とかくお手軽に「~だけ」をうたうようなものが話題を集めているようですが、少なくとも、仕事の領域では「お手軽に」には必ず落とし穴が。

アフィリエイトで成功している人の話もちらっと読んだこともありますが、めちゃくちゃ大変そうで、とても真似できそうにはありません。毎日頼んだ覚えもないのに根気に配信して頂いている、親切メールに書いてあるようにはいかないようです。

 スーパースターの資質に欠ける身としては「実直に」がやはり基本、というかそれしか能がないし。


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年金漏れ

コムスンやらコロッケ?の偽装やら次々新しい話題が登場しているにもかかわらず、年金ネタもなかなかしぶとく、次々新たなネタが出てきて各メディアから感謝状が出そうな勢いです。

私の周りで一番受けたのは、「一日5,000タッチ」ネタ。「きっと、指1本だろうね。指、2本使って入力したら、とても一日は間が持たないわ」といった具合。

電話での問合せは、一時よりは多少落ち着いてきているようですが、気になったのは、対応するスタッフの大半を派遣会社で調達しているという報道。全員ではないようですが、そういった方達が専用端末にアクセス、個々の問合せに対応しているようです。

扱うのが年金ですので、当然その内容は、名前、住所に加え職歴や収入金額など、高度な個人情報。「年金の支給漏れのリスクが心配で問合せたことで、個人情報の情報漏れのリスクを抱えてしまった」と考えられなくもありません。

メディアからの情報で知る限り、社保庁の対応は問題があり過ぎますが、うちも、データ入力の代行を行っていますので、身につまされる部分は無きにしも非ずです。

精密機械でも誤作動することもある、まして、人間様のやることにミスは付き物。日頃落ち着いて見られる?私も、お茶っ葉を急須に入れようとして、ついついインスタント・コーヒーを飲むときの癖でマグカップに直接放り込んでしまうようなミスを、時には?犯すこともあります。

入力作業に慣れていて丁寧で正確な作業をする入力者でも、完璧な作業は難しいですし、仕事として行う以上、完璧を期待していては逆に問題です。

うちが、データ入力の仕事をスタッフさんにお願いする場合、通常、入力した方ご自身で、入力の元になる原稿と入力データをプリントアウトしたものを付き合わせてチェックする工程を2回繰り返してもらっています。自分で作業を行った経験からも、この出力校正を丁寧に2度繰り返せば、かなりのミスを修正することが可能です。

ただ、データ入力を仕事として請け負う場合、大半は大量の作業を限られた期間で行う必要があるため(キャンペーンの応募ハガキの入力などは、ハガキに書きなぐって判読も難しいような内容を、1週間足らずの期間に1万人分ぐらいこなす必要があることもざらにあります)、お願いする外注スタッフさんも作業のレベルが正直様々、また、日頃完璧に近い作業をしてくれる方も、その時々のコンディションによってミスが目立つこともあったり。

それをそのままクライアントに送っては、問題のあるデータを納品することになりかねませんので、必ず納品までにもう一度別の校正専任スタッフがチェックを行ってから納品する形をとっています。

校正を行うスタッフは、ある程度正確なチェックを行うスキルを持っているということももちろんですが、ミスの中には思い込みによるものや作業者自身の性向に起因する部分も大きいため、別個のスタッフが再度確認すること自体でミスを見つけやすいという点も考えての工程です。

例えば、誤変換などは丁寧にチェックしているつもりでも、チェックしている本人が間違って思い込んでしまっていると見過ごす可能性が高く、また、人によって数字の入力間違いを起こしやすい人、漢字の誤変換でも特定の癖のある人など、たくさんの人が分業で作業を行っているとこれがけっこう大きいんです。自分のことは棚に上げて、人の欠点はやたら目に付いたりしますが、入力のチェックでも同じようなことが言えるんです。

カタカナで登録していた時代に、読みを確認する工程もなかったなんていうのは論外ですが、コンピュータシステムの導入期、年金番号の統合を行った時期など何度か見直しを図るタイミングがあったように感じるのに、全期間を通じてミスをチェックするシステム、あるいはチェックしようとする姿勢が、報道内容から全く見えてこないのは、扱う内容の重大性を考えると常識はずれと言わざるを得ないようです。

経費はかかるにしても支払記録をもっと以前に送付して、個々に自分の記録をチェックしてもらっていればここまでこじれることはなかったでしょうに。

「申請が基本」とか言って、自分からは積極的に動こうとしない殿様然とした姿勢が、やはり一番の問題というところでしょうか。

参院選が間近いと騒ぎながら、国会の答弁の端々に未だに同様な姿勢が透けて見えるところが、苦労して支払っている身としては、いやになっちゃいますネエ。

さてさて、長らく中断していたブログを引っ越しました。旧ブログはいずれデータをこちらに移行するかもしれませんが、暫くは原状のまま残すつもりです。手が付けられないまま、うやむやに消えてなくなる可能性もありますが(その確率が高いという陰の声も・・・)。

また、旧ブログで採り上げた入力作業のノウハウ的な部分も、再度整理し直すようなことも考えていますが、計画倒れになりそうな心配も。

どちらにしても、再びプッツンしないように心がけますので、どうか引き続きよろしく。


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