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UncleKのSOHO的生活::パジャマは戦闘服?

パジャマは戦闘服?

近頃、行政や政治に携わる方たちのお話に「ワーク・ライフバランス」なんて言葉がたびたび出てきます。要は、「仕事と私生活の時間の配分を見直そう」ということですが、だいたい政府のお偉いさんたちからこういう言葉が出てくるのは、それだけ、世の中、「死にたくなるほどこき使われてる労働者が多い」ということの裏返しで、働く側としてはあまりありがたくない話ですが。

まあ、世間一般のお話はさておき、「ワーク・ライフバランス」の見直しを語る際に、「自分の生活スタイルに合った働き方」の好例みたいな感じで「在宅ワーク」という言葉が引き合いに出されます。

特に、SOHOや個人営業を想定しているわけではないようで、今は、一般のサラリーマン社会でも、自宅でも業務が可能な職種は週のうち何日かを在宅で仕事をするみたいな動きが一部企業で出てきているようで、そういった方に主眼が置かれているようですが、実際、私のように「在宅ワーク」の最たるものみたいな働き方をしている身からすると、「年中無休、24時間営業」を「表看板」に掲げているぐらいで、「こんなのが「自分の生活スタイルに合った働き方」と思われちゃあたまらんぜ」と、文句のひとつも言いたくなります。

確かに、「通勤の必要がない」など会社勤めをされている方に比べて楽をしている面もありますが、その代わりに決まった勤務時間というものがないので、プライベートな用事で外出でもしない限り、オンとオフとのけじめがまったくありません。(ンっ!それは、性格の問題?ほっといてちょうだいっ!)

象徴的なのが、仕事中の服装。

一応、朝食後洗顔を済ませて、仕事モードに入る前に着替えるのですが、家人に言わせると「着替え終わったのかこれから着替えるのか、はたからは分からない」とかで、パジャマとほとんど区別が付かない程度の服装。夏の暑い盛りなどは、寝ている間の方がよほどきちんとしているぐらい(ちょうど、地元名古屋のミュージシャン、SEAMOさんのストロング・スタイル(なかなか通好みの例えでしょ)を想像して頂くと分かりやすいかも。ただし、天狗のお面は出てきません、念のため。)。

慌てるのが、「一人で留守番」状態で宅配の荷物が届いたりお隣の奥さんが回覧板を持ってみえたりしたときで、着替えを探して部屋の中をウロウロ。ちょっと人に見せられないうろたえ方です。

仕事が戦争状態になると、より事態は悪い方に。寝起きにパソコンの前に朝食を持ち込んでメールのチェック、そのままダラダラ急ぎのデータのチェックに移ったりするんで、当然その間はパジャマのまま。結局、着替えるタイミングを失し、夜、お風呂に入る前にパジャマを脱ぎ、風呂から出ると、またまたパジャマ、なんてことも。

まだ、お風呂に入れる余裕があればよい方で、その余裕もないときには、朝の服装のまま力尽きてバタン・キュー、翌朝、流石に気持ちが悪くて、下着だけ着替える、なんてことも。

もっとも、言い訳するわけではありませんが、同じように自営で自宅が作業場といった方の中には似たり寄ったりの方がけっこういるようで、うら若き乙女が多いと思われる女性漫画家も「パジャマが仕事着」みたいな担当編集者の話をどこかで読んで、安心したことがあります。(「おっさんと乙女では、見た目が違う。」 家人 談)

たまたま、窓の隙間から夕方にもかかわらずパジャマ姿でいるところをご覧になった方は、「戦闘中なんだ」と見過ごして下さい。

それにしても、「ホワイトカラー・エグゼンプション」の際は、就業時間の枠を取っ払えばいかにも残業がなくなるみたいな感覚で、「家族と過ごす時間が増えて、喜ぶ人が多くなる」みたいな発言をして、サービス残業当たり前の世間でヒンシュクを買ったり、「在宅ワーク」、即、「自分で勤務時間を調整できる」と短絡的に結びつけたり、永田町や霞ヶ関界隈にたむろしている皆さんの、世間との感覚のずれには驚かされます。

しばらく、うちで手伝ったら、少しは世間の実態が分かってもらえると思うんですが。来週ぐらいどうですかネエ。またまた、ちょっとやばくなりそうなんで。

そんなわけ、ないか。


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